徒然なるままな想い書き

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踊らされるよりも利用するべし!母集団に潜む無意識のバイアス思考

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言っている人はどんな人?

「夢は必ず叶う」「努力は必ず報われる」というフレーズを良く耳にすると思う。実際に夢を叶えたり、努力をして成功した人がいうのだから間違いないのであろう。しかも、数多くの人からこのようなフレーズを耳にするので、夢を持ったり努力をすれば必ず結果が出ると思ってしまう。

 

でもよく考えてみたい。そのフレーズをいう人はどんな人だろうか?そのように言うのだから、実際に夢を叶えたり、努力が報われた人であろう。では、そのような人が言う「必ず」はどういう意味を持つだろうか?成功した人にとってはもちろん「必ず」だが(既に成功してるし。)、一般の人にとっては「必ず」かどうかは分からない。耳にしないだけで、夢が叶わずに挫折したり、努力しても報われなかった人は「必ずじゃない」と言っているかもしれない。成功者だからこそその声があなたの耳にまで届いているのであって、失敗者の声はたいてい届かずに終わっている。

 

 

これを生存者バイアスと言う。生き残った人の意見しか聞けず、死んだ人の意見は聞くことが出来ない。これにより、バイアスがかかってしまうというわけ。

 

 

意見や考えを見極めるためには背景(母集団)を知る必要がある

このように、私たちが持っている意見や考えというのは、知らず知らずの内にバイアスを受けていることが数多くある。先の例は、その意見が誰(どの母集団)によるものかによって、バイアスを受けてしまう例である。このような母集団によるバイアスは私たちの暮らしの中で無意識に存在している。分かり易い例は、インターネットの利用度の調査を行う際に、ウェブ上でアンケートを取ることである。これは何が問題かというと、ウェブ上でアンケートを取るということは、その時点でアンケートの対象(母集団)がインターネットユーザーであり、そもそもインターネットを使わない人を含めた全体の調査を行えないことである。

 

では、この例に対して、インターネットとは関係のない別のアンケート調査、例えば電話でアンケートしたらいいなどと思うかもしれない。しかし、これを仮に固定電話で行うとした場合は、対象は固定電話を持つ家庭となり、1人世帯の携帯電話のみのユーザーを反映できず、一方携帯電話で行うとした場合は、携帯電話を持たないユーザーを反映できないことになる。つまり、このような調査はそもそも必ず母集団のバイアスがかかってしまうのである。どう頑張っても、バイアスからは逃げられないのである。

 

 

バイアスを取り除くことはできない。しかし、これを知り、利用することが重要。

統計学では、特にこの母集団のバイアスについては注意がなされている。ただ、学問は学問、普段のプライベートとは別と考えていると、上で挙げた例のように、知らず知らずのうちにバイアスの影響を受けてしまい、損をしてしまうことにつながる。

 

上で述べたように母集団によるバイアスは必ず受けてしまう。しかし、無意識にバイアスを受けているだけではもったいないと私は思っている。どうせならこれを知り、利用してしまおうというのが、今回の記事での提案である。

 

まずは、現状のアイデアを脱せず、立ち往生している場合。こんな時はたいてい自分の周りの環境や、コミュニティをのみを母集団とし、それ以外は母集団として勘定していない。ここで必要なことは、世の中には自分の知らないもっと別の環境、コミュニティがあることを知り、そこに飛び込んで自分の母集団をそれを含めたものに更新してしまうことである。そうすれば、母集団バイアスも更新され、バイアスをまた受けることになるが、その代わりにそれに応じた新たなアイデアが出てくるはずである(ここでは「必ず」は使わないでおく笑)。

 

また、自分がマーケティングやセールスを考える場合。このような場合は、マーケティングやセールスの対象となる母集団(ターゲット)を設定しなければならない。ここで必要なことは、そのような母集団がどういうバイアスを持っているのかを知り、それを利用してその母集団に対して魅力的な要素を訴求するマーケティングやセールスをすることである。人間の持つバイアスは影響力が大きく、このようにバイアスを利用することは、無意識ではあるがゆえにステルスやサブリミナルで嫌がれるかもしれないが、とても効果的である。使用しない手はないはずである。

 

 

まとめ

今回紹介した母集団のバイアスのように、人間のバイアスは無意識であるが故に、なかなかバイアスそのものに気づきにくい。しかし、そのバイアスを知り、利用することができれば、その効果は絶大である。そして、絶大であるがゆえに、自分が利用され、最悪の場合、何かに騙されてしまう可能性だってある。だからこそ、私たちの無意識に潜むバイアスのことを知り、普段からバイアスを意識下においておかなければならない。これからの情報化社会では、このような知っているかそうでないかによる格差がますます広がることが予想される。だからこそ、ぜひ皆さんも注意を!

 

ではでは。

 

(ちなみに)このブログの閲覧者にも母集団が存在していると思っていて、それはアクセス方法から大体分かると考えている。アクセス解析では大きくはてなブログからと、ウェブ検索の2つから来ているらしい。だから今後は、それぞれの母集団に対してこのブログに多くアクセスしてもらえるようなアプローチを取れるように色々試してみたい。