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仕事で成功するために必要な「3つの条件」について考えてみた

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ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

 

 

記事や書籍を読んでいると度々目にする「仕事の捉え方」。皆さんは仕事をどのように捉えているでしょうか?「楽しければよい」「つまらなくてもお金さえ稼げれば良い」、その他にもいろいろな捉え方があるかと思います。今回は私が最近読んだものに共通して出てきて私自身納得できた「3つの条件・針鼠の概念」の紹介と、それを私の仕事に当てはめてユースケースとしてみるとどうなるかについて考えてみたいと思います。

 

 

3つの条件・針鼠の概念

上のライフハッカーの記事を引用すると、仕事の捉え方は以下の3つの条件で考えると良いとされています。

 

1.自分がやりたいこと

2.報酬を支払ってもらえそうなこと

3.私が得意なこと

 

この3条件をすべて満たすかどうかが、仕事に満足できるか、成功できるかのポイントだとされています。

 

一方、書籍「ビジョナリー・カンパニー2」では一個人ではなく、企業のビジネスの捉え方として、同様の捉え方「針鼠(ハリネズミ)の概念」を提唱しています。

 

1.情熱をもって取り組めるもの

2.自社が世界一になれる部分

3.経済的原動力になるもの

 

これも3つの条件をすべて満たすことが、企業が偉大な企業へと飛躍するために必要なポイントであるとされています。

 

これら2つの話は結局は同じことを言っています。つまり、仕事に必要な条件とは、

 

  1. やりたいこと
  2. 人よりも得意・一番になれること
  3. お金になること

 

の3つであり、これをすべて満たすことが仕事として成功するために必要な条件と言えそうです。

 

自分の場合

この「3つの条件」を、私の仕事に当てはめてみるとどうなるのか考えてみたいと思います。「3つの条件」を実際に当てはめてみたユースケースとでも思ってみてください。

 

自分の仕事

私は社会人1年目ですが、就活のときはこの3つの条件をすべて満たすような仕事ということは意識せず、3つの条件の中で言うと「1.やりたいこと」を最優先して仕事を捉えていました。「3.お金になること」も考えていたといえば考えていたのですが、どちらかというと「将来需要が増えるもの(結果として将来お金になること)」程度でしか考えられていませんでした。

 

そして実際に就職することとなったのですが、実際に会社に入ることで、自分の仕事の「3.お金になること」が就活時の漠然としたイメージでなく、実感として感じるようになりました。実際に会社に入ることによって売り上げデータやどういった仕組みでビジネスを展開しているのかがより分かるようになるわけで、より「需要->お金」の仕組みを理解できるようになりました。

 

ただ、実際の仕事をすることで、自分の中の「1.やりたいこと」が本当に合っているのかが分からなくなってきています。企業のプロダクトというと、一個人で作り上げるということは少なく、チームで作り上げることが多くなります。そうすると、「やりたいこと」に対して自分の仕事が部分的となり、だんだんと自分の仕事が「やりたいこと」を満たしているのかが分からなくなってきてしまいます。自分の場合、「やりたいこと」を満たすためには、もっと少数チーム、ベンチャータイプの仕事の仕方の方がもしかしたら性に合っているのかもしれません。

 

さて、残るは「2.得意・一番になれること」です。正直、就活でも曖昧で、実際に仕事に就いていても曖昧なままです。仕事をしていくことでどんどんスキルが身につき、「人よりも得意・一番になれること」ができていくものだと今までは考えていましたが、実際に仕事をしてみるとそうではなく、「得意・一番になれること」という自分の芯をあらかじめ作っておかないといけないのではないかと考えるようになりました。自分の芯を作っておかないと、仕事で身についていくスキルが各方面で均一的になり、結局はオールラウンダーの尖りのない人間になってしまうと思ったからです。これに対し、あらかじめ自分の芯を作っておけば、それと比較することで身につけるべきスキルの重みづけができるようになり、尖りのある人間、最終的にはそれこそ「一番になれるもの」を持つ人間になれるのではないかと思います。自分の中で正直まだ「得意・一番になれること」は見つけられていないのですが、仮にでも自分の「得意・一番になれること」を設定し、それをもとに仕事を捉え、時には「得意・一番になれること」を修正しながら、自分の尖りの部分を随時見つけていく姿勢がまずは必要なのではないかと個人的には思っています。

 

人付き合い

さて、3つの条件に当てはめて自分の仕事を見てみましたが、それらだけでは捉えられない仕事の要素もあります。それが「人付き合い」です。たとえ3つの条件をすべて満たしていたとしても、社内・チーム内の仲が悪いとなったら仕事をしていてもしんどいだけです。私の場合も、決して社内の雰囲気が悪い、仲が悪いというわけではないのですが、どちらかというとドライな雰囲気なので、私としてももう少し飲み会やプライベートな時間を共有することで、もっと密にしたいなと思っています(好き嫌いの分かれるところですが)。ただ一方で、他のチームには密の関係を築いているチームもあり、結局はチームを構成する人次第であり、人を変えない限り雰囲気を変えることは難しいのかなとも同時に感じています。

 

ここまで考えてみたのですが、これに対する答えとして、書籍「ビジョナリー・カンパニー2」で述べられていた「誰にバスを乗せるか?」の考え方がとてもしっくりきます。本では以下のように述べています。

 

偉大な企業への飛躍を導いた指導者は、まずはじめに、適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、つぎにどこに向かうべきかを決めている。 

 

 「だれを選ぶか」をまず決めて、その後に「何をすべきか」を決める。ビジョンも、戦略も、戦術も、組織構造も、技術も、「だれを選ぶか」を決めた後に考える。「だれを選ぶか」をまずきめて、その後に「何をすべきか」を決める。この原則を厳格に一貫して適用する。

 

この考え方を一貫して適用することで、はじめに述べた「針鼠(ハリネズミ)の概念」を満たす偉大な企業へと成長させることができるわけですが、この考え方は「人付き合い」にも言えるのではないかと思います。つまり、企業の目指す風土、人付き合いのあり方があるとすると、それを満たすような「適切な人」をまず選び(採用し)、そこからそれら適切な人たちによって求める風土、人付き合いを目指していくことこそが、企業の組織の構成方法として正しい方法ではないかと思います。

 

もしそうだとすると、私が感じている「人付き合いのドライさ」を変えるためには、やはり、チームを構成する人を「適切な人(ここでは密さを良しとする人)」にしなければなりません。チームの構成員に求められるのは人付き合いだけでなく、チームの目標を実現するそれぞれのスキル、力量といったものもあるので、それらをすべて満たす人間をチームに入れようと思うと、もはや企業の採用の段階からその点について考え、それらを満たす人間を採用していかなければなりません。ここまで考えてみると、もし本当に人付き合いが嫌になったら、「だれを選ぶか」を考えている企業の人事、制度に問題があると言えるため、さっさとその企業から離れてしまうのもありなのかもしれません。

 

結局のところ、私の場合は、成功に必要な条件は3つだけではなく、「3つの条件+快適な人付き合い= 4条件」こそが仕事で成功するための条件と言えます。今後この4条件で仕事を考え直した結果、今自分が勤めている企業よりも別の企業の方が4条件をより満たしているが分かり、もしかしたらそっちに転職ってのもありえるかもしれません。

 

まとめ

今回は仕事で成功するために必要とされる「3つの条件・針鼠の概念」の紹介と、それを私のケースに当てはめるとどうなるかをユースケースとして考えてみました。私のケースで考えてみると、3つの条件だけでなく、「自分にとって快適な人付き合い」も必要と感じたため、これら「4つの条件」こそが、仕事の成功に必要な条件なのではないかと思います。はじめにも述べたとおり、仕事の捉え方は人それぞれです。ですが、自分の中で「仕事の捉え方」を文書化などしてはっきりさせておくと、いざ仕事に悩んだとき、転職を考えたとき、自分の仕事について考える判断基準・芯となってくれるはずです。一度改めて考えてみると良いかと思います。

 

 

ではでは。

 

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