徒然なるままな想い書き

何気なく見たり聞いたりした時に得られる『思わぬ発見、気付き』を読者の皆さまに届けています。

筋トレ方法論から学ぶ質の良い苦労のかけ方 ~ No Pain, No Gain ~

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No Pain, No Gain

ことわざは私たちの人生に対して様々な教訓を与えてくれます。そんなことわざの中でも私の好きなことわざの一つに、

 

No Pain, No Gain (苦労なくして、得られるものはない)

 

ということわざがあります。『何かを得たかったら苦労を厭わずに立ち向かえ』、そんなメッセージが込められた言葉です。

 

しかし、ただただ苦労すれば何かを得られるほど世の中は実際には甘くありません。何かを得るためには、それなりに苦労の仕方も工夫が必要です。苦労の効率化とでもいいましょうか。人生という有限の時間の中でいかに質の良い苦労ができるかどうかが、得られるものの質と大きく関係するはずだと私は考えています。今回はそんな質の良い苦労の仕方について、私なりに考えてみた『筋トレ方法論から学ぶ質の良い苦労のかけ方』について書き記しておきたいと思います。

 

 

筋トレに倣う

苦労して何かを得る(成長する)という体験を私たちが一番手軽に得られるものは筋トレ(筋力トレーニング)なのではないかと思います。筋トレの過程をここで簡単に説明しておきますと、筋トレは、

 

筋肉に負担をかける → 筋繊維が破壊される → 筋繊維が回復する → 新しい強い筋肉ができる

 

というステップを踏んでいます。筋肉に負担をかけることで一旦は筋繊維が破壊されて弱くなってしまうのですが、後に回復することで以前よりも強い筋肉ができあがります。負担という苦労を筋肉にかけることで、結果としてより強い筋肉を得ることができるのです。

 

さて、ここでなぜこの筋トレが質の良い苦労の仕方の参考になるかというと、それは苦労のタイミングにあります。筋トレは、結果として強い筋肉を得るためにそれ相応の回復期間が必要となります。一般的に、筋トレによって筋力が強くなる過程を図示すると以下のようになります。ここでは、筋トレによって筋肉を破壊した後に回復を十分しています。

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一方、「この回復の期間がもったいない」と思って回復期間を短くしたらどうなるでしょうか?図示するとこうなります。

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ご覧の通り、筋トレをしたのに結果として筋力が弱くなってしまいます。これでは苦労が逆効果です。筋トレ界では当たり前のことかもしれませんが、これは一般的な苦労の考え方にも十分当てはまります。

 

例えばテスト勉強。勉強時間を確保できなくてよく「一夜漬け」という勉強方法に陥ってしまいがちですが、これは筋トレの考え方からするとナンセンスです。勉強という苦労によって得られた知識は、定着するために必ず睡眠(回復)という過程が必要です。睡眠期間で人間はそれまでに脳にインプットされた情報を整理し、それを長期記憶に定着化させるからです。睡眠という回復期間を疎かにしてしまうと、一夜分の苦労から得られるものがそれだけ少なくなってしまいます。だからこそ、勉強という苦労に対しては、それに見合うだけの睡眠(回復)をしっかりととることが重要となります。

 

もう一つ例を挙げると昨今のブラック企業による労働。No Pain, No Gainの考え方からして、苦労をしないと人間として成長はできないので厳しい労働環境というのは否定はしませんが、問題なのはその環境下で「働き過ぎている」ことです。先の考え方からも分かるように、働き過ぎという苦労に対しては、それ相応の回復(リフレッシュ)期間が必要です。働き過ぎの状態が続くと、いずれ成長意欲も失ってしまい、目の前の仕事をただただこなすことが働く目的となってしまいます。ブラック企業の問題は色々とあるとは思いますが、個人的には労働と休暇のバランスのような気がしています。

 

回復期間にもっと目を向けよう

上の2つの例からも分かるように、筋トレ方法論から学んだ苦労のタイミングにおいて最も大切な観点は苦労をした後の『回復期間』にあります。

 

苦労することで何かを得るという過程は、上の図で分かるように『バネ』のような性質を持っています。

  • 押し込む(苦労する)とその反動で伸びる(ただし回復期間が必要)
  • 押し込んだまま(回復せずに苦労だけする)だと惰性で伸びなくなってしまう(何も得られない) 

 

このようなバネの性質を活かすにはこの『回復期間』というものが必要なのですが、日本には慣習としてこれを阻む根強い悪い考え方が今でも残っています。

  • 働いてしんどさを感じることが「仕事をやっている」感になっている
  • しんどさを感じる(苦労する)ことは得意だが、反動で伸びることが苦手(回復期間をとることが苦手)

 

特に2個目に関しては日本の労働時間、有給取得率を見れば明らかです。回復期間と言える休暇を明らかに疎かにしてしまっています。これでは質の良い苦労とは言えません。

 

休暇があることで、仕事などで普段かけてきた苦労からは一旦離れることができます。その期間があるだけ仕事が出来ないじゃないかと考えるかと思いますが、仕事で行き詰まった時の解決方法となるアイデアは案外こうした休暇中に思いついたりするものです(セレンディピティ)。これも苦労をかけた後に回復期間を経ることで新しいアイデアが得られたと考えることができます。

 

まとめ

筋トレは生活の中で最も簡単な、苦労をかけて成長できる体験です。これだけ簡単であるからこそ、その中にはシンプルだけど重要な苦労のかけ方のルールが埋め込まれています。このシンプルだけど重要なルールを普段の生活の中でも意識してみてはどうでしょうか?

 

 

苦労したからには、それに見合う対価(成長)を得よう!

 

 

ではでは。

 

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