徒然なるままな想い書き

日々の『思わぬ発見、気付き』をつれづれに。

資料作りだけで満足?プレゼンに必要な「情報提示」と「理解・納得」

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はじめに

Amazon ベソス氏「もうパワーポイントは禁止」|リーディング&カンパニー株式会社

を読んでみて、今までの体験も含めて思ったことがあったので、今回はパワーポイントや、それを使ったプレゼンテーションについての問題点や解決方法について考えてみます。

 

 

プレゼンテーションとは?

そもそも、プレゼンテーションとは、

情報伝達手段の一種で、聴衆に対して情報を提示し、理解・納得を得る行為(Wikipediaより)

です。

 

プレゼンテーションの説明が示すように、プレゼンテーションには「行動」と「結果」の2つが求められます。それは、

行動:情報提示 結果:理解・納得を得る

です。では、この「行動」と「結果」の2つを踏まえた上で、パワーポイントについて考えてみます。

 

パワーポイントはあくまでも情報提示

パワーポイントは、御存知の通り、マイクロソフトのプレゼンテーションツールです。具体的には、スライドに対して、文字、写真、動画、音声を載せていき、プレゼンターの提示したい情報をスライドを通じて簡単に提示することを可能にするツールです。

 

このパワーポイントですが、先ほどの「行動」と「結果」でいうところの「行動」を補うツールと考えることができます。つまり、パワーポイントは「情報提示」の補助ツールです。ですので、結果である「理解・納得を得る」の補助ツールでは全くありません。

 

パワーポイントでは気づかない問題点

ここに、パワーポイントでは気づかない問題点が出てきます。つまり、

「情報提示」のみしか考えず、それによる「理解・納得を得る」ことを考えない

ことです。大量の文字が載って、時間内で読みきれないスライドなんかが良い例です。大量の文字により、確かにすべての「情報の提示」を行うことができています。しかし、これを見る側ははたして「理解・納得」できるでしょうか?答えはほぼNOです。読む前に、読むことを挫折してしまいます。ちょうど、タイトルだけ読まれて、内容は読まれないブログ記事と同じようなものです(この記事は読んでくれていますよね、ありがとうございます!)。もちろん、理解や納得を得るように大量の文字を説明することができれば話は別ですが、たいていは文字をそのまま読み上げたり、スライドには書いてあるが口には一切出さなかったり、スライドには出すが読む時間は一切与えないなど、工夫がされていないのがほとんどです。

 

 

パワーポイントによるプレゼンテーションに必要なこととは?

 そういった意味では、私は初めのはてブの記事にあるようにパワーポイントを禁止するという意見には反対です。パワーポイントは「情報の提示」という点ではとても優れたツールであると思います。ただ、「理解・納得を得る」ツールではないだけです。なので、プレゼンターの工夫によって「理解・納得を得る」ことさえできれば、パワーポイントとの組み合わせはとても良いプレゼンテーションの実現につながると思っています。

 

では、プレゼンターの工夫というはどのようなものでしょうか?色々な本やサイトで書かれていますので、ここでつらつらと挙げていくことはしませんが、ここでは私個人が思うパワーポイントでの工夫点を書いてみます。

 

長文<短文<箇条書き<図

足し算しすぎたら引き算を!引き算思考のススメでも書きましたが、スライドに自分の伝えたい情報を書いたら、次はそこから本当に伝えたい情報を残し、他の不要な情報を引き算していくことが必要となります。聴衆の記憶量、理解量には限界がありますので、パワーポイントの情報もそれに合わせ、自分にとって本当に伝えたい情報のみを残す必要があるのです。長文を書いている人は、その文章の中に、必ず一番言いたい箇所があるはずです。その点のみを箇条書きや図で明示的に示し、説明は口で行えば、聴衆には確実に箇条書きや図の情報が伝わるはずです。

 

スライドはあくまで補助ツール

 プレゼンテーションはプレゼンターと聴衆によってなされるイベントです。ですが、色々なプレゼンテーションを見ていると、プレゼンテーションがスライドと聴衆によってなされている時が数多く見られます。ここでは、プレゼンターが逆にスライドの補助ツールに成り下がっています。プレゼンターがスライドの文を説明し、姿勢もスライドの方向に向いているのが良い例です。

 

プレゼンテーションはプレゼンターのものであるはずです。ですので、プレゼンテーションの注目はプレゼンター自身に向けられるべきです。そのためには、はてブの記事にあるように、プレゼンテーションの練習は欠かせない準備になります。パワーポイントによるスライドは「情報の提示」の準備でしかありません。「理解・納得」を得るプレゼンテーションのため、それを担うプレゼンターにも練習は欠かせないのです。

 

まとめ

今回はプレゼンテーションについて、「情報の提示」と「理解・納得を得る」という2つの点について考察し、パワーポイントでは気づかない問題点や、プレゼンテーションに必要なことについて書いてみました。パワーポイントの持つ「情報の提示」のパワーと、自分自身が持つ「理解・納得を得る」パワーを使って、ぜひ素晴らしいプレゼンテーションを実現させてみてください。

 

ではでは。