徒然なるままな想い書き

日々の『思わぬ発見、気付き』をつれづれに。

最近の音楽ってどうよ?「広告の音楽」と「ビジネスモデル」

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はじめに

最近音楽CDが売れなくなってきています。そこで、今回は音楽ビジネスモデルを考えることによって、その原因や、どうビジネスモデルを変えていくべきなのかを考えてみたいと思います。

 

 

音楽のビジネスモデル

音楽のビジネスモデルは、音楽を商品として提供し、その対価をもらうというものです。ですが、音楽というのは毎回演奏するわけにも行かないので、メディアが必要でした。その変遷ですが、実体のあるメディアで言うと、おおまかに、

 

カセット→CD→DVD→Blu-ray

 

となるかと思います。一方、DVDの頃から、インターネットというメディアも台頭してきました。インターネットでの変遷もおおまかにいうと、

 

単曲配信→定額配信

 

となるかと思います。

 

ですが、このメディア配信によるビジネスモデルは最近通用しなくなっています。

 


止まらぬ凋落、前年の復調は一時的か…音楽CD・有料音楽配信の売上動向(2014年)(最新) - ガベージニュース

 

上の記事を読んでもらいたいのですが、音楽配信の売上は最近はおおよそ右肩下がりです。これから分かるように、メディア配信によるビジネスモデルがだんだんと通用しなくなってきています。

 

では、なぜメディア配信によるビジネスモデルが上手く言っていないのでしょうか?これは、音楽独特の性質が関係しているように思えます。インターネットやテレビでは最近、新しい曲を流すよりも、昔の曲を懐メロとして流すことが多くなっています。というのも、音楽は基本的には時間が経っても良いものは良く、電化製品などのようにどんどん良い物ができて古くなっていくということがないからです。音楽においてはたとえどんなに古い曲でもそれが良い曲であれば、今の時代でもどんどんその曲を流すことができます。

 

 

最近の音楽の扱われ方、売れ方

ここからは、メディア配信のビジネスモデルが通用しなくなった今、音楽はどのように扱われ、売れているかを考えてみたいと思います。

 

最近、皆さんは音楽をどのようなアンテナで集め、聞いているでしょうか?私が思うに、最近の音楽は「広告の音楽」として、皆さんの耳に届いていると思います。AKB48だと「イベント(握手会、コンサート)の広告」として、youtubeだと「企業広告を見せるための広告」として、昨今ヒットしているアナと雪の女王だと「映画を広告する主題歌」として、などです。そのため、音楽が売れる場合は、音楽自体の良さということで売れるのではなく、広告される対象(握手会、アナと雪の女王の映画)の良さに付随して音楽が売れるということが多いのです。

 

そう考えてみると、最近流行りとなっている音楽定額配信も例外ではありません。音楽定額配信の売りは、「音楽を定額で聴き放題」であるということです。「この音楽を聴ける」ではありません。そういった意味では、コンテンツとなる一つ一つの音楽には価値はそれほどなく、あくまで「音楽を定額で聴き放題」を推し進める広告のようなものに思えてしまいます。「音楽一曲一曲」がコンテンツではなく、「音楽定額聴き放題」がコンテンツとなっているのです。

 

 

音楽の新たなビジネスモデルとは?

これまで、「広告の音楽」を述べてきましたが、音楽がこのようになってしまうと、一つ一つの音楽自体で利益を上げるというビジネスモデルではなく、広告対象が売れることによって、その利益の一部をもらうというビジネスモデルが今後主流となっていくだろうと思われます。現に、youtubeでは音楽やビデオ自体は無料で視聴可能となっており、広告で利益をあげています。

 

では、音楽は「広告の音楽」としてこれから進んでいくべきなのでしょうか? 私個人としては「広告の音楽」による利益もいいですが、額は限られているため、音楽のビジネスモデルとして、今後新たなものが必要となってきていると思います。私自身は素人ペーペーなので大したことは言えませんが、一つ言えることは、リアルタイム性が重要となってくると考えています。以前、価値を決める量と時間の関係で少し書きましたが、今しか体験できない、聴けないものに対して、私たちは高い価値を感じます。ライブがいい例だと思うのですが、ライブというのはyoutubeの動画配信のように何度も聴けるわけではなく、その場の1回限りのものを楽しむものです。youtubeだと何度も聴けるということで、適当に聴いてしまい、その価値は低く見られます。一方、1回限りのライブでは、真剣に聴き、場の共有感もあって、価値は高く感じられます。そして、価値が高く感じられるということは、音楽そのもの自体でビジネスにつなげられることを意味しています。これからの音楽のビジネスモデルの一つとしては、このようにライブのようなリアルタイム性を積極的に利用していけば良いのではないかと思います。具体的に言うと、〇〇がいいかと思います(私個人のアイデアなので教えません、皆さん自身でこれを機会に考えてみてください)。

 

 

まとめ

今回は最近の音楽事情についてそのビジネスモデルを取り上げることによって考え、最近の音楽が「広告の音楽」となっていることを述べました。また、そこから新たなビジネスモデルについても考えてみました。今回話題に挙げたリアルタイム性以外にも音楽には色々な付加価値が与えられると思うので、皆さんも一度考えてみると面白いのかと思います。

 

ではでは。