徒然なるままな想い書き

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狙いは情報のプラットフォーム?ソフトバンクのコミュニケーションロボットの裏の目的

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ソフトバンクがロボット事業参入

ソフトバンクが感情を持つロボット「Pepper」を発表 - GIGAZINE

いよいよ未来が見えてきたって感じですかね。ソフトバンクがロボット事業に参入することが今日発表されました。しかも価格もかなり抑えられています。

 

ソフトバンクが参入するようなコミュニケーションロボットは近い将来必ず発展すると言えます。人口が減少し、かつ少子高齢化社会である先進諸国からすると、ロボットの担う役割がかなりのことが期待できます。

 

でも不思議に思うわけです。「なぜ、ソフトバンクがロボット?」と。

 

ソフトバンクは御存知の通り、インターネットを主体とした大企業です。しかし、ロボットのようなハードウェアに関しては、今まであまり聞いたことがなかったのではないでしょうか?ロボットの関するノウハウなんてそんなにないのになぜロボット事業に手を出したのでしょうか?

 

そういえばGoogleも・・・

グーグルはロボットで何をしようとしているのか - ZDNet Japan

誰もが知るGoogle大先生も最近同じようにロボット事業に参入しようとしています。こちらも同じくインターネットを主体とした企業です。Googleの場合は、自社の持つデータ処理のアルゴリズムを利用できるという点で、ロボット事業参入というのは納得できます。

 

共通の目的があるのではないか・・・?

この2社ですが、それぞれ主な目的は違うとは思いますが、共通の目的があるのではないかというのが今回の考えです。

 

ソフトバンクが参入するコミュニケーションロボットは、人間とインタラクションをすることでその役割を果たします。一方、人間にとってコミュニケーションで得られる情報というのは、人間が得る情報すべてであると言って過言ではありません。人間は人間と関わることで、いろいろな情報を得て学習していきます。そこで、もし、コミュニケーションロボットを利用して、人がロボットとコミュニケーションした情報を収集できたとしたらどういうことになるでしょうか?

 

簡単な例でいうと相談事です。人は人に物事を相談します。大体は直接面と向かってです(一部はネットで匿名でしたりしますけど)。相談事にはかなりの情報がつまっています。「〇〇を買おうと思っているんだけどどう?」とか、「今度〇〇に行くんだけどおすすめの場所ある?」とかです。もし同様の相談事をコミュニケーションロボットが担えるとしたら、ロボットによってリアルな世界の人の関心事の情報をかなり得ることができます。これは、既存のネットの情報よりもはるかに大きいと考えられます。

 

IT系企業がコミュニケーションロボット事業に参入する共通の目的は、これではないかと考えています。「コミュニケーションロボットによって、リアルな世界の人の情報を得るプラットフォームを作ること」です。人の情報を得ることができれば、それをマーケティングや広告につなげたりと、ビジネスチャンスは計り知れないものになります。情報を得るためには、今のGoogle大先生の検索窓が示しているように、情報の入口となるプラットフォームがすべてです。Google大先生は人のネット検索のプラットフォームを制することで、検索を通じた人の情報の大部分を得ることができています。しかし、Googleの及ぶ範囲は今はネット上だけです。リアルな世界の人の情報に関しては、まだまだ手付かず状態です。そこで、このリアルな世界の情報の収集に関しては、コミュニケーションロボットが最適ではないかと考えられるわけです。そのように考えてみれば、今回のソフトバンクのニュースも当然の動きとも言えます。

 

まとめ

今回はソフトバンクのロボット事業参入のニュースから、IT企業が「コミュニケーションロボットによって、リアルな世界の人の情報を得る」ことを目的としてロボット開発をしているのではないかと考えてみたことについて書いてみました。色々とロボットについて考える機会となってくれれば幸いです。

 

ではでは。